平成19年度に始まった「森林施業プランナー」育成のための
近畿ブロック地域実践研修も今年で3年目を迎えることとなりました。
この研修は、地域の森林・林業の将来像を考えながら、所有者に
対して施業提案を行い、集約化施業を進める中心となる「森林施業
プランナー」を育成するためのものであり、成熟期にある国産材を
利用間伐することにより、森林の持つ公益的機能の健全な発揮と森
林所有者への還元の2つを目指しているものです。
平成19年度に、「松阪飯南森林組合」が近畿ブロックの提案型
集約化施業の「モデル森林組合」となってから、本会において「地域
実践研修Ⅰ・Ⅱ」の研修を担当してきました。その結果、大阪府、京
都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、三重県の7府県から3年
間で82名の「森林施業プランナー」の育成を行い、終了証をお渡し
することができました。
本年は、政権も変わり、森林・林業行政にも変化の兆しが見えて
きています。
国の国家戦略室には、全国提案型定着部会の梶山氏が参画しており、
ニュースなどでも「提案型集約化施業」がキーワードのように出され
ています。
今後は、この「森林施業プランナー」を中心に、利用間伐など林産
事業の推進を図りながら、地域の森林・林業をますます活性化していた
だきますようご期待いたしますとともに、本会といたしましても最大限
のご協力をさせていただきますので、今後ともよろしくお願いします。